AWS:AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナ(SAP-C01)合格体験談
先日、やむない出勤帰りにAWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(SAP-C01)を受けてきました。(2020年5月)
どうにかこうにか合格できたのですが、わりと苦労して受かったのでせっかくということで合格体験記を初めて書いておきたいと思います。
バックグラウンド
まずは私の経歴です。SIer勤務4年目。1~2年目はLinuxサーバといくらかのミドルウェアを扱う仕事をしており、3年目以降はネットワークを扱っています。AWSは基盤的な話が多く、この経歴は割と強く有利に働いているというように感じました。
SAPの受験前にSAAを合格しておりますので、その段階からスタートして勉強の経緯を記そうと思います。
ステップ0:AWS SAA合格
合格点900ちょっとくらいでした。
まずの第一歩は何といってもSAAの合格でした。 今となっては旧バージョンの試験となっておりますので、こちらの細かい体験は残しません。一通り以下の勉強をしています。
・AWS WEB問題集で学習しようを2周
下記のサービスです。みんなお世話になっているやつです。私は基本的に資格勉強は問題集を数をこなすことで理屈を覚えていくタイプなんで、繰り返し解いていました。 aws.koiwaclub.com
・Black Beltのスライドに目を通す
いくつかのサービスのスライドに目を通しました。実際に読んだのは、下記です。ダウンロードしたpdfファイルのタイトルから機械的に持ってきたので、多少ガチャガチャしているのはお許しください。
- route53-public
- EC2-Windows
- Redshift-public-v02
- CloudTrail-Config-public
- Elastic-Beanstalk
- AutoScaling
- DynamoDB
- RI_update
- ElastiCache
- RDS
- AmazonEFS
- DirectConnect
- CloudFormation
- IAM_Part1
- IAM_Part2
- S3_Glacier
- EC2
- EC2Spot
- VPC-Basic
- VPC
- EBS
- CloudWatch
- Lambda Part1&2
- VPC-Advanced
- Amazon_CloudFront
- Blakbelt_Auto_Scaling
- ELB
・読書 いくつかの本を読みました。広く浅く基本を知るにはちょうど良かったと思います。 適当にタイトルだけ並べます。
- Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版
- Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版 (日本語)
以上ですね。 合計の勉強時間は覚えていないです。
ステップ1:AWSのサービスをいくつか触ってみる(15時間くらい)
机上だけの知識にとどめておく気もなく、いくつかのサービスの理解度を高めるために実際にいくつかのサービスを作成してみました。だいたいは単発で作成しましたが、AutoScalingとELB、LambdaとS3 Event通知、LambdaとDynamoDBくらいだけは組み合わせで作成をしたりして、なんとなく動かしてみました。
ステップ2:AWS WEB問題集で学習しよう(17時間くらい)
上でもお世話になったやつですね。よりたかい有料プランに申し込んで、問題集を一周しました。正直正答率は全部半分以下とかそれくらいです。1つ1つを時間かけてやって、1セット7問×49セットで343問について逐次わからない単語の調査をやっていました。知らないサービスが出てきたらあっさり飛ばすことを心掛けて、1問平均3分、トータルで17時間くらいかかっています。
ステップ3:Black Beltのスライドに目を通す(5時間くらい)
あまりにも知らないサービスが多かったので、追加でいくつかのサービスのスライドに目を通しました。実際に読んだのは、下記です。ダウンロードしたpdfファイルのタイトルから機械的に持ってきたので、多少ガチャガチャしているのはお許しください。(二回目)
- ETS
- directory-service
- WorkDocs-WorkMail_public
- CodeCommit-CodeBuild
- AmazonCognito
- Redshift-update
- CodeSeries_CodeDeploy_and_CodePipeline
- X-Ray
- Organizations
- AWSServiceCatalog_public
- athena
- SageMaker_part1
- StepFunctions
- AmazonMQ
- EMR
- Transit_Gateway
- Chime
- AWSSystemsManager_0214
- Batch
ここではスピードを特に意識してやっていて、1つのサービスあたり15分で、19サービス分でだいたい5時間くらいかかりました。
ステップ4:AWS WEB問題集で学習しよう2周目(12時間くらい)
私は問題集を何回も繰り返して、数をこなして単語や理屈を覚えていくタイプなので、当初の予定通り2周目をこなしました。平均して正答率は6~7割になるくらいになっています。まだまだ覚えていないところも多い状態でした。1セットを15分くらいで解いて、49セットで12時間くらいかかっています。
ステップ5:数字を単語帳に整理して暗記(3時間くらい)
単語帳メーカーを使用して、ディスクサイズとか、NATゲートウェイの帯域とか、覚えておいたほうがよさそうな数字を暗記するようにしました。個人的にためになった数字は、SQS FIFOの1秒当たり処理量に300件です。正直これはもっと早く、問題集2周目を始める前に完璧に覚えているくらいにしておくべきでした。 tangomaker.net
ステップ6:公式のトレーニング実施(6時間くらい)
公式に提供されているトレーニングをやりました。所要時間4時間とか書いていますが、それよりももうちょっと時間かかりました。解説の動画で、どうやって解いていくのかが解説されているので、その考え方が非常に参考になります。いくつかのサービスを知らないとわからない内容なのですが、これをふまえた上で問題を解いたほうが理解が進みそうと感じたので、ステップ5と同じく、問題集2周目を始める前にやっておくべきだったなと思っています。 www.aws.training
ステップ7:公式の模試(1時間くらい)
公式の模試をやりました。解説が何もなく、正答率だけが出るということを知らなかったために、問題のスクリーンショットも取っておらず、絶望しました。しかも、得点率が65%。この時すでに試験の4日前であり、手ごたえもそれなりにあったので本当に絶望しました。正直この段階でかなり心が折れていましたが、それでもどうにか奮い立たせました。
ステップ8:AWS WEB問題集で学習しよう3周目(8時間くらい)
急遽、もう1周やりました。ここまでくると、正答率も9割、選択肢だけ見ても正解の選択肢がわかっていました。しかしそれだけでなく、なぜ正解の選択肢がよくて、他がだめなのかのポイントも選択肢見ればわかるところまで来ていました。だいたい1セット10分くらい、49セットで8時間やりました。
ステップ9:AWS WEB問題集で学習しよう3周目の復習(2時間くらい)
3週目をやりつつ、間違えた設問をすべてメモしていました。それらを試験を受ける日の前日直前にすべて復習しました。
ステップ10:受験
受験しました。合格できて本当によかったです。スコアは850ちょっとくらいです。
時間が3時間以上あったからか、かなりの疲労感がありました。ひたすら早く解き続けて、60分復習に確保しましたが、数問わからなかった問題の読み込みでつぶし、復習はすべてしきれませんでした。ただ、数問読み違えている設問もあったのをひろえたのは良かったです。
様々な人がおっしゃっていますが、日本語訳はかなり問題があります。一番びっくりしたのは英語の問題文で確認してみると、アクティブとスタンバイが日本語問題文と英語問題文で入れ替わっていたことでした。衝撃でした。
まとめ
以上です。トータルで69時間という、かなりの時間がかかっていました。振り返ってみて、びっくりしますね。ちゃんと集計できてない時間もあるので、1.2〜3倍くらい実際にはかかっているかもしれませんが。
勉強期間はだいたいSAAの勉強期間を除いて、1.5か月弱ですね。土日、GWをかなり使っていました。仕事が落ち着いていたのも助かりました。
おまけ
やろうとして、できなかった対策がいくつかあったので、そのメモです。
・某有名な英語ブログ 英語読むのに時間かかりすぎて、やめました。
・某Udemyの英語問題集 英語のところは百歩譲っていいと思ったのですが、70問すべてとかないと正解不正解がわからないこと、解説がなさそうなところからやるのをやめました。
・よくある質問集 主要なサービスくらいは抑えておこうと思ったのですが、意外と1つ1つのボリュームが多かったので、あきらめました。